
家計簿は市販されているノートを購入して、毎日記入していくものだと思っていませんか?
市販されているノートを使う方法でももちろん良いのですが、家計簿を初めてつけるという方の場合、続くかどうか分からないと不安になりますよね。
そんな時は、パソコンのExcel(エクセル)シートを使って家計簿を作れば、いつでも簡単にゼロ円家計簿がスタートできます。
途中でやめてしまっても、ノート代がムダになることもありません!
今回は、Excel(エクセル)を使った家計簿の作り方を手順を追って詳しくご紹介します。
Excel(エクセル)家計簿の作り方
(1)まずは項目を決めましょう
まずは、必要な項目を考えていきます。
お金を使った日付、収入なのか支出なのか貯金なのかという分類分け、何の費用が発生したのか、具体的にどこで何をいくら使用したのか(または、収入があったのか)ほかにメモ欄があれば、細かな記入ができて便利ですね!
特に決まった順番はなく、自分の使いやすい順番で並べます。
↑こんな感じです。文字の場所や書体などは表が出来上がってからキレイにしても、最初に設定しておいてもOKです。
(2)毎日記録を付けてみましょう
1ヶ月目は計算式などがまだ入っていないため、ひとまず毎日記録を付けてみましょう。
スタートを給料日から始めると、収支が分かりやすくなりおすすめですよ。数日間記録を付けたものが下記の画像です。
(3)計算する下準備を作りましょう
1ヶ月入力をしたら、合計を計算してみましょう。
計算をする前に、項目の部分にフィルターをかけられる設定をしておくと便利です。
手順としては、まず項目(月・日・分類・相手先など)を入力している行を指定します。
次に、エクセルの上にある「データ」→「並べ替えとフィルター」→「フィルター」をクリックします。
すると、項目のところに「▼マーク」が表示され、各項目に絞りだしてデータを抽出することができるようになります。
(4)合計の計算をしてみましょう
1ヶ月の入力が終わったら、その下の行から合計の収入・支出・貯金・収支を入力する欄を作っておきましょう。
計算式を入れていくときは、先ほど設定したフィルターを使って、収入・支出・貯金それぞれの合計を出していきます。
分類セルの右端のマークをクリックして収入をまとめます。
分類のオートフィルターで「収入」のところだけにチェックを入れると、収入について入力したものだけを集めることができます。
次は計算できるように式を入れていきます。
まず、どの部分に数値を入れたいのかカーソルで場所を指定します。
次に、エクセルの上部にある「編集」→「オートSUM(Σ)マーク」→「合計」を選び……
この状態でEnterキーを押すと……
無事、合計が計算されました!
このままでは数式が入ったままなので、数字のみをコピーして貼り付けておきます。
数字の上で(この場合は450500)右クリックでコピーを選択、再度右クリックで貼り付けをするときに「値」というのを選んで貼り付けておきます。
支出・貯蓄も同じ手順で計算します。
↑こんな感じになります。そろそろゴールが見えてきましたよ!
(5)収支を計算する
あともう少しです。最後に収支を計算しますが、これは直接計算式を打ち込んでしまってOKです。
まずは、収支を入力する部分を選びます。
直接入力をするので、計算式を入れるという意味をエクセルに伝えるために、初めに「=」を入力します。次に収入で計算した合計を指定します。
そこから「-(マイナス)」を入れながら、セルを指定して支出合計と貯蓄を引きます。
この状態でEnterを押すと収支が分かります。
(6)体裁を整える
最後に自分が見やすいように、色分けをしたり文字の配置を決めてエクセルシートをキレイにします。
例1: 色分け
例えば、収入・支出・貯蓄が分かりやすいように色分けをしてみます。
先ほどの計算のときと同じように、フィルターを使って各項目を集め、色を付けたい部分を指定して色を指定します。
使うのはバケツが傾いたマークです。このバケツマークを使うとセルを丸ごと塗りつぶすことができます。
ちなみに隣のAで色を付けると、文字に色を付けることもできますよ。
こんな感じで色を付けます。支出・貯蓄も同じように色を付けてみましょう。
一覧表にした場合に、いつ、何でお金が動くことが多いのかということが分かりやすくなります。
例2:文字を見やすく
色分けのほかに、自分が見やすいと思う書体や配置にレイアウトしましょう。
特に、数字の部分はお金として見やすいように、桁に区切りを入れておくことをおすすめします。
桁の区切りはエクセル上の「数値」の部分で行えます。
色付けの時と同じように、先に範囲を指定して「,」マークを押します。
エクセルシートに名前を付けて、毎月管理していきましょう。
\完成!/
↑こんな感じで出来上がりました。
市販の家計簿を買ってつける前に、自作の無料家計簿で家計簿をつける習慣をつけましょう。
(7)翌月以降も使えるようにする
エクセルで作った家計簿はシートをコピーすると、翌月以降も使うことができて経済的です。
コピーしてできた新しいシートには先月の数値が入力されているため、入力された内容のみを消去すると初めから作り直す手間が不要になるため便利です。
範囲を指定してから右クリックをして「数式と値のクリア」をクリックすると、エクセルの中身だけを一気に消すことができます。
さぁこれで毎月0円で記入できる家計簿が完成しました!
Excel(エクセル)オリジナル家計簿の作り方まとめ
エクセルで家計簿のシートを付くと、0円で家計簿をつけることができます。
途中で投げ出してしまっても、お金がムダになることはありません!工夫次第でどんどん使い勝手の良いものが作れます。
エクセルで家計簿を作ると、エクセルの勉強にもなり一石二鳥!ぜひチャレンジしてみてくださいね。