
他人の不祝儀袋の中身が気になったことはありませんか?
お付き合いのお金は、いざ必要になった時にいくら位用意すれば良いのか迷ってしまいますよね。
なかなか人には聞きづらい、でも気になるお付き合いのお金。今回はその中でも「香典」にスポットを当ててご紹介します。
香典の相場金額は、一体いくらなのでしょうか?
香典のマナーはきっちり押さえたい
突然の不幸のときに用意する不祝儀袋。悲しみの席だからこそ、失礼のないように準備しておかなければいけません。
不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)は、相手の宗教に合わせて用意するのが基本ですが、相手の宗教が分からない場合は、表書きには薄墨で「御霊前」と書くと無難です。表書きの下部分には自分の名前をフルネームを記します。
水引は、白黒の「結び切り」または「あわび結び(あわじ結び)」を使います。
結び切りやあわび結び(あわじ結び)には、不幸事を繰り返さず終わりにしたいという思いが込められています。
包むお金は、「準備していた」という印象を持たれないように新札を使わないことがマナーです。
反対に「急いで準備してきました」という意味を持たせるために、折り目のついた紙幣を使います。
習慣を昔ほど気にすることはないとはされていますが、新札しか手元にない場合でも、一度半分に折って折り目を付けてから包む方が相手の心に寄り添うような印象があり良いでしょう。
香典の相場金額は、相手との関係性と自分の年齢で決まります。いつも同じ金額というわけではないので注意しましょう。
香典の相場をチェック

香典は、相手との関係性と、自分の年齢を考えて香典の金額を決めましょう。
大人のマナーとして相場金額を知っていると失礼なことにならずに済みます。
関係性があまり深くないからといって年相応の金額を渡さないことは、「香典をケチったな」という印象を持たれてしまい非常に恥ずかしい思いをする上に、不格好で失礼になるため注意しましょう。
会社関係
会社関係は友達や親せきとは異なる関係性でありながら、人によっては毎日顔を合わせるため、失礼にならないように準備しましょう。
|
|||
勤務先関係の方の場合は、個人で香典を用意するケースは少ないかもしれません。
多くの場合は、複数名(たとえば部署単位など)で連名で香典を準備することになるため、その場合は表の金額とは異なることになります。
取引先の関係者の場合は、社内で規定がある場合もあるためまずは社内規定を確認することをおすすめします。
親族関係
親族関係のお香典は、強い悲しみの中で準備しなければならないというケースも多く辛いものです。気が動転して金額を間違えないように注意しましょう。
|
|||
親族関係の場合、20代でも学生の場合や親の扶養に入っている場合は香典を用意しないケースも多くあります(世帯が別になる場合は20代でも用意した方が良いでしょう)。
親族関係は、香典を準備せずに樒やお花で対応するケースなどもあり、地域差が強くでるため確認してから用意する方が無難です。
友人や近所の人
友人や近所の人、恩師など会社や親族でない人との関係はいくらくらいなのかチェックしてみましょう。
|
|||
友人関係は、会社関係と同じく個人で香典を用意するよりも、複数名分を連名で準備することが多いでしょう。
友達と話しあってそれぞれ負担する金額を決めるようにしましょう。もちろん、どうしても個人で用意したい場合は個人で用意してもマナー違反にはなりません。
複数人でお香典を渡したい時は?
会社関係や友人の両親、恩師など自分1人でお香典を用意するのではなく、複数人分を1つにまとめて渡す場合は、キリの良い金額を決めてみんなで出し合うようにします。
表書きの名前の部分は、3名程度までは連名で書き、それ以上になる場合は「友人一同」などまとめてしまいましょう。
そして、複数名で香典を出し合う場合は内袋に明細を入れます。
フルネームと金額を記し、またそれぞれの連絡先住所を添えておくと、あとで遺族の方が連絡や香典返しを送る際に便利です。
地域によって相場金額が違うって本当?
お香典として包む金額は、関東や関西など地域によって異なります。
通夜振る舞いがある地域の場合は、接待代金を含んだ遺族の経済的な負担を考慮してお香典の金額が高くなるケースが多く、通夜振る舞いがない地域の場合は、ある地域よりもお香典の相場が低くな傾向があります。
細かな風習が残っている地域もあるため、不安な場合はその地域に住む親せきや近所の方に聞いて教えてもらうと安心です。
香典の相場まとめ
お香典として包む金額は、前述したように相手との関係と自分の年齢のバランスや地域差でおおよその金額が決まります。
しかし、相手との関係性は故人との生前の付き合い方によって、同じ立場の相手でも心の距離が異なります。
例えば、関係性が自分の上司で自分の年齢が20代とすれば、相場の金額は前出の表では5000円になります。
しかし、入社の時から親身にまるで親子のように大切にしてもらった、公私ともにお世話になることが多かったという場合には、1万円を準備しても失礼にはなりません。
相場金額は、必ずしもこの金額でなければならないと決まっているというものではなく、あくまでも目安の1つとしておき、あとは自分と故人との心の関わりを加味して実際にお香典として用意する金額を決定しましょう。